文化・芸術

2010年10月 9日 (土)

アフタヌーンコンサート

 久しぶりの自主公演、「第22回和波たかよしアフタヌーンコンサート」が近づいてきました。今回は、去年の6月に大変ご好評をいただいたチェリストの岩崎洸さんを再びお迎えして、土屋美寧子と3人でトリオを中心としたプログラムを演奏します。
 大学の同級生である岩崎さんとは、昨年初めてコンサートで共演しましたが、演奏はもとより、トークも大変好評でした。そして私たちは、すぐに今年の秋の共演を約束したのです。
 その後も、たとえば松本の「サイトウ・キネン・フェスティバル」などで何度か会うチャンスがあり、食事を共にするなどしながら友情を深めてきました。そして今回、ブラームスの大曲、ピアノトリオ・第1番と取り組んでいます。
 互いにアイディアを交換し、いくつもの解釈を試しながらの練習はとても刺激的で、今回も私は多くのことを学びました。それは、半世紀を超える人生経験を持つ3人が、それぞれ積み上げてきたものを持ち寄って新しい建築物を組み立てるような、実に楽しい仕事です。そして、いよいよ本番が目の前に迫ってきました。
 お客様を前にしてどんな演奏が立ち現れるか、練習の積み重ねの向こうに何が待っているのか、それを思うと快い緊張感に包まれます。
 コンサートは11日(月)の午後2時から、上野の東京文化会館小ホールです。詳しくはこちらをご覧ください。皆様のご来場をお待ちしています。

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2010年5月 8日 (土)

土屋美寧子リサイタル

ピアニスト、土屋美寧子は2年に一度のペースでソロ・リサイタルを開いています。今回は、「アニヴァーサリー」というタイトルで、300年前、200年前、そして100年前に生まれた作曲家の作品を集めた興味深いプログラムになりました。
 ご存じのとおり、今年はショパンとシューマンの生誕200年に当たります。同じ「ロマン派」の時代を生きたこの二人は、性格も作風も大いに異なっていましたが、今もなお多くのファンに愛好され、その輝かしい生命力で私たちにさまざまな喜びや癒しを与えてくれています。
 土屋美寧子は、若い頃から特にシューマンを好んで演奏してきました。一方、最近はショパンのピアノ曲とも意欲的に取り組んでいて、2002年にはバラード全4曲、2006年にはソナタ第3番をリサイタルで取り上げています。
 今回は、先月発売された「シューマンピアノ作品集」にも収録されているシューマンの「幻想曲ハ長調」に加え、ショパンからは「幻想ポロネーズ」と、彼が生涯にわたって書き続けたいわば「心の記録」とも言えるマズルカを4曲、さらに1710年生まれのペルゴレージとウィルヘルム・フリーでマン・バッハ、そして1910年生まれのアメリカの作曲家、バーバーの「遠足」という面白い曲も聴くことができます。
 彼女のソロデビューは1976年、ドイツ留学から帰った翌年でした。その翌年に私と結婚しますが、1979年に第2回のリサイタル、その後ずっと1年おきにリサイタルを続けてきました。自主リサイタルを企画するというのは、演奏の準備以外にさまざまな事務が生じるので、私のリサイタルと日程が重ならないように配慮しなければなりませんし、企画面でも、継続して自主公演を続けるにはいろいろな工夫が必要です。
 彼女は、私が50才のバースデーコンサートを開いた1995年だけは、翌年に先送りしたものの、後はずっと1年おきのペースを守り続けてきました。そして、30年以上側で見ている私には、今の彼女が最も充実しているように感じられるのです。長年苦労と喜びを共にしてきた妻の演奏を、多くの皆様がお聴き下さることを心から願っています。彼女のピアノと共に、心温かな初夏の一時をぜひお過ごしください。
2010年5月9日(日) 14:00 静岡県磐田市福田、ドルチェ倉庫
   5月15日(土) 18:00 名古屋市、宗次ホール
   5月23日(日) 14:00 東京文化会館小ホール
詳しくはこちらをご覧ください。

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2009年2月18日 (水)

チュマチェンコと占部由美子の演奏会

今、表記のコンサートを聴いた帰り道です。ヴァイオリニストが全員集まったのではないかと思うほど、たくさんの仲間や後輩に会いました。アナ・チュマチェンコは、それだけ注目される存在なのです。
私と同世代の女性で、私の恩師でもあるヴェーグ先生に学んだ人ですが、本当に素晴らしいヴァイオリンであり、音楽でした。いずれ私のHPの方にゆっくり感想を書こうと思いますが、とにかく芯のある美しい音で、ヨーロッパの豊かな伝統にはぐくまれた響きを堪能しました。やはり音楽はいいですね。私も負けずに良い音を追求していきます。

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2009年2月13日 (金)

バッハ

1時間練習して、今休憩に入ったところです。バッハは12月にも演奏したばかりなのに、本当に難しいです。技術的にも音楽的にも、なぜこんなにも奥が深いのだろうと、ただ感心するばかりです。自分が疲れている時には、その偉大さに負けて練習意欲がなえてしまうこともあります。でも、演奏会が近づけば、そんなことを言ってはいられません。集中力を持って、これまでやって来たことを率直に表現し、それが前回の演奏より少しでもステップアップしていればよいと思います。大切なのは、私の奏でるバイオリンの音が聴いてくださる方々の耳に届いた時に、どんな化学反応を起こすことができるかなのです。
ところで、名古屋には私が孫のように可愛がっている小学生の弟子がいます。名古屋の大学で教えている門下生たちも、私がその子をとても可愛がっていることをよく知っています。彼女も、15日の私の名古屋でのコンサートを聴きにきてくれるはずです。小学3年生の時、私はまだバッハの音楽をあまり理解できませんでしたが、彼女が少しでも「良い音楽だな」と感じてくれる演奏ができたらと思います。
私のバッハ・リサイタルは、15日の午後3時から名古屋の宗次ホールで開催されます。お近くの方は、ぜひお出かけ下さい。

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