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2010年5月 8日 (土)

土屋美寧子リサイタル

ピアニスト、土屋美寧子は2年に一度のペースでソロ・リサイタルを開いています。今回は、「アニヴァーサリー」というタイトルで、300年前、200年前、そして100年前に生まれた作曲家の作品を集めた興味深いプログラムになりました。
 ご存じのとおり、今年はショパンとシューマンの生誕200年に当たります。同じ「ロマン派」の時代を生きたこの二人は、性格も作風も大いに異なっていましたが、今もなお多くのファンに愛好され、その輝かしい生命力で私たちにさまざまな喜びや癒しを与えてくれています。
 土屋美寧子は、若い頃から特にシューマンを好んで演奏してきました。一方、最近はショパンのピアノ曲とも意欲的に取り組んでいて、2002年にはバラード全4曲、2006年にはソナタ第3番をリサイタルで取り上げています。
 今回は、先月発売された「シューマンピアノ作品集」にも収録されているシューマンの「幻想曲ハ長調」に加え、ショパンからは「幻想ポロネーズ」と、彼が生涯にわたって書き続けたいわば「心の記録」とも言えるマズルカを4曲、さらに1710年生まれのペルゴレージとウィルヘルム・フリーでマン・バッハ、そして1910年生まれのアメリカの作曲家、バーバーの「遠足」という面白い曲も聴くことができます。
 彼女のソロデビューは1976年、ドイツ留学から帰った翌年でした。その翌年に私と結婚しますが、1979年に第2回のリサイタル、その後ずっと1年おきにリサイタルを続けてきました。自主リサイタルを企画するというのは、演奏の準備以外にさまざまな事務が生じるので、私のリサイタルと日程が重ならないように配慮しなければなりませんし、企画面でも、継続して自主公演を続けるにはいろいろな工夫が必要です。
 彼女は、私が50才のバースデーコンサートを開いた1995年だけは、翌年に先送りしたものの、後はずっと1年おきのペースを守り続けてきました。そして、30年以上側で見ている私には、今の彼女が最も充実しているように感じられるのです。長年苦労と喜びを共にしてきた妻の演奏を、多くの皆様がお聴き下さることを心から願っています。彼女のピアノと共に、心温かな初夏の一時をぜひお過ごしください。
2010年5月9日(日) 14:00 静岡県磐田市福田、ドルチェ倉庫
   5月15日(土) 18:00 名古屋市、宗次ホール
   5月23日(日) 14:00 東京文化会館小ホール
詳しくはこちらをご覧ください。

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