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2009年3月 9日 (月)

もうすぐ帰国

6日は、モスクワで完全な休日を過ごしました。朝は、10時半からロシア正教の礼拝を見学。これは友人から「コーラスが素晴らしいし、音楽も独特の雰囲気があるから是非聴くと良い」と勧められたのです。その友人お勧めの教会がホテルからあまり遠くなかったので、出かけてみました。
ロシア正教についての知識はあまりなく、およそ2時間の礼拝の間ずっと立ったままなのだということも初めて知りました。礼拝堂の中に、椅子がまったくないのです。聖歌隊は本当に素晴らしく、歌手のように朗々とした声で祈りを捧げる司祭さんと対話を交わすようにしながら儀式が進んで行きます。私たちがとどまった30分ほどの間には、一般の会衆が声を出すことはありませんでしたが、いかにもロシア的な暗く重々しい旋律の聖歌が歌われていました。
教会に続いては、ボリショイ劇場でチャイコフスキーのオペラ「イオランタ」を鑑賞。チャイコフスキーの最後のオペラで、割合地味な作品ですが、私は「ロシアの音」に包まれて幸せな心地良さを味わっていました。やはり、ここで聴くロシア音楽は、他のどこでも聞けない響きを持っています。この音を生徒たちにも聴かせてあげたい、そうすればロシアの曲を弾くときに様々なイメージが広がることだろう、と考えていました。
近くのイタリア料理で昼食の後は、トレチャコフ美術館を訪れて、美寧子がロシア絵画を見るのに付いて歩きながら、その印象などを説明してもらって、これまたなかなか楽しい時間でした。
コーヒーとケーキで一息付き、再びボリショイに戻って、夜はミンクスのバレエ、ボン・キホーテを鑑賞しました。これはバレエが非常に素晴らしく、美寧子は堪能していましたし、客席も昼間のオペラとは比べものにならないほど盛り上がっていました。音楽はチャイコフスキーの方がずっとおもしろいと思うのですが、ビジュアルアートの威力を痛感しました。
話は変わりますが、NHKの朝ドラ、「だんだん」で、40年ぐらい前に流行した「恋のバカンス」という歌をリバイバルしてやっていましたが、今朝の朝食の時、ラジオからこの曲のメロディーが聞こえてきました。歌詞はロシア語で、アレンジもずいぶん違っていましたが、まさにあのメロディーでした。音楽は時や場所を越えて存在する力があるんだな、と一人で感じ入っている私でした。
間もなく飛行場へ向かい、帰国の便に乗ります。現実を離れた生活に別れを告げ、またいつもの慌ただしさの中へ戻っていくのです。

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